de54à24

pour tous et pour personne

Entries from 2014-01-01 to 1 year

親愛なる神は細部に宿る

双極性障害研究ネットワーク(BDRNJ)のニュースレター*1をまとめて読んでいた。やっぱり、もう少し元気になったら遺伝子やゲノムについて基礎的なところだけでも勉強しよう。そういえば、物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)についてもずっと見に行こうと思っ…

破戒 ── Brake the Commandment

島崎藤村『破戒』を読む。学部時代のゼミのある後輩が『破戒』を愛読書としており、事あるごとに藤村の話をしていたことを思い出していた──もともとは現代美術の批評を専門とする指導教官のゼミであったが、代々(指導教官も含め)むしろ美術以外の文学や音…

ドラえもんはエナルゲイア

久しぶりの雨がしとしとと降り続いた一日。私は雨がきらいではない。自分の名前に「雨」という字が入っていてもいいな、と思うくらい雨を魅力的に思う。10歳かそのくらいの年の頃から、私は雨の日によく幻聴を伴った世界の異変──自分以外の周りの世界が段々…

存在の耐えられない弱さ

ぼくの所属している美学会でも、かつては想像もできなかったようなテーマで研究発表したり博士論文を書いたりすることが許されている。それは、もちろんいいことである。ただ、ぼくが問いたいのは、そのことによって本当にぼくたちは20年、30年前よりリラッ…

エンパシー・メモランダム

Empathy, Experience and the Body in Art Historical Discourse Anthony Raynsford http://www.anthonyraynsford.net/Seminar_AR699Syl_Fall06.pdf ◎美術史的言説における感情移入、経験、そして身体[仮訳] GENELAL COURSE INFORMATION この十年ほどの間に…

「どうして私を生んだの?」

年末に二回、中学時代の同窓会が行われた(私は体調的、地理的理由から参加を見送ったがせめて体調がよければぜひ顔を出したかったと思う程度にはいまでも仲のよい友人たちの集まりである)。まわりを見渡してみると、古くからの友人たちの大体半分弱くらい…

ラボルドの城

今朝は私がすきな歴史家のひとりであるカルロ・ギンズブルグの本としばらく睨めっこしていた。そろそろ読めてほしい。具合が悪いとそのことばかりを考えてしまってよくないから、本に願うようにして読みたい本を開く。大晦日の夜に初詣に出かけて、元旦にお…

空の青み

もし私が、「人間とは、もうひとりのほかの人間を映す鏡である」と言ったとすれば、自分の思考を表現していることになる。だがもし「空の青は人を欺く」と言うとすれば、そうはならない。私が仮に、思考を表現しようとする人間の口ぶりをもって「空の青は人…

夢は短し磨けよ[無]知を

年末年始の来客と猫が帰って行った。どうやら人の身体が環境に馴染むには4日もあれば十分のようで、特に来客のあった日と来客の去った日は同様のおちつかなさを感じている。どうしたらいいのか分からず自分を持て余しながら部屋を行ったり来たりしていたが…

頌春

敬頌新禧 ちこり村のおせちと、二日前から仕込んでいたお雑煮。 今日は、夕方に我が家のご先祖さまが代々眠るお寺の本山へお参りをした。我が家のお墓は、代々引き継ぎ私の父で14代目となる。祖父が曽祖父より早くに亡くなったため、曽祖父が他界した際に…