河瀬の音が山に来る、春の光は、石のやうだ。筧の水は、物語る白髪の嫗にさも肖てる。雲母の口して歌つたよ、背ろに倒れ、歌つたよ、心は涸れて皺枯れて巌の上の、綱渡り。知れざる炎、空にゆき!響の雨は、濡れ冠る!・・・・・・・・・・・・・・・われかにかくに手を拍く…
昨夜もまた一睡もしないまま夜が明けた。夕方、シャワーを浴びてから散歩へ出た。そのまま大通りのほうへ歩いた。日がすっかり暮れたばかりの街は、その他のどの時間よりも広く空も高いように感じる。書店に寄るつもりでいたが、体調が優れなかったので暖か…
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