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pour tous et pour personne

ラソモワール: L'assommoir

昨夜もまた一睡もしないまま夜が明けた。夕方、シャワーを浴びてから散歩へ出た。そのまま大通りのほうへ歩いた。日がすっかり暮れたばかりの街は、その他のどの時間よりも広く空も高いように感じる。書店に寄るつもりでいたが、体調が優れなかったので暖かいカフェ・ラテを飲みながら帰った。店々の窓には人々の陽気な笑顔が大切に仕舞われていた。

 

世界がずっと冬だったらいいのに。

 

 

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L-Assommoir

L-Assommoir : Emile Zola : Free Download & Streaming : Internet Archive

L'assommoir by Émile ZolaProject Gutenberg

 

ナナとポーリーヌは、何時間も、いちばん人混みになっているところに立ち止まっていた。彼女たちの新鮮な美しいドレスは、汚れた短外套[バルトー]や作業服の間でもみくちゃになる。彼女たちのむき出しの腕や首や髪の毛は、臭い息を吹きかけられ、酒や汗の臭いの中で熱くなる。それでも、彼女たちは面白がって、嫌な気持ちになることもなく、顔をますます薔薇色に染めて、自然の堆肥の上にいるかのように笑っていた。(エミール・ゾラ『居酒屋』*1) 

 

 

*1:Emile Aola, L'Assommoir, in Les Rougon-Macquart, édition intégrale publiée sous la direction d'Armand Lanoux, étude, notes et variantes, index établis par Henri Mitterand, 5vols, Bibliothèque de la Pléiade, Paris, Editions Gallimard, tome II, 1961, p.713. Cf. 吉田典子「ゾラの『居酒屋』とマネの《ナナ》 : 小説から絵画へ」,「表現文化研究」神戸大学表現文化研究会, Vol. 10, №2, 2011, pp. 119-220. [pdf