2014-03-27 sakuraing, the wide blue yonder essai images 河瀬の音が山に来る、春の光は、石のやうだ。筧の水は、物語る白髪の嫗にさも肖てる。雲母の口して歌つたよ、背ろに倒れ、歌つたよ、心は涸れて皺枯れて巌の上の、綱渡り。知れざる炎、空にゆき!響の雨は、濡れ冠る!・・・・・・・・・・・・・・・われかにかくに手を拍く・・・・・・(中原中也「悲しき朝」,『中原中也詩集』(角川文庫) , pp.32-33)